現地の環境を再現したい!ブラックウォーターを使って、ひと味違う水景に挑戦しましょう!
ブラックウォーターとは
熱帯地域を流れる河川(ex. アマゾン川)で見られる黒~茶褐色の水です。この色は、枯葉や流木から染み出た腐植酸やタンニンと呼ばれる成分が水に溶けることで生まれます。
効果
早速ですが、ブラックウォーターは水が茶褐色であるだけでなく、魚にとって様々な効果があります。そこで、ブラックウォーターの効果について厳選してご紹介します。
メリット
- 色揚げ
- 個人的に最大のメリットだと思います。現地の水域を再現することで、熱帯魚は野生の本能が呼び覚まされ、本来の魅力的な体色に変化します。ホントにかっこいいです。
- 酸性化
- 熱帯魚は概ね弱酸性の水質を好みます。日本の水道水は、地域差もありますが、中性であるため、水質を調整する必要があります。ブラックウォーターは簡単に水質に変化を与える事ができます。
- 抗菌作用
- 熱帯魚の傷口からの感染症や病原菌による病気を防ぎます。これは腐植酸(フルボ酸)の持つ抗菌作用によるものです。熱帯魚が病気になった際、特に薬などを添加せずに自然治癒してくれるので楽ちんです!
デメリット
- 水草の生育が遅れる
- 水の透明度が低いと、植物に届く光量も少なくなります。水草は光による光合成で生育するため、生育速度が落ちます。光をあまり必要としない陰性植物をお勧めします!
作り方
さて、ブラックウォーターの作り方は、主に2種類あります。それは、人工物による添加と天然物からの抽出です。
添加物の利用
- アズートリプルブラックウォーター
- 天然腐食酸エキスを極めて濃く含んだ水質調整剤です。コストパフォーマンスに優れます。巷ではあまり見かけませんので、ネット購入をおすすめします。
- テトラブラックウォーター
- 天然ビートのエキスを主成分とした水質調整剤です。アクアリウム界のリーダー的ポジションのテトラ社から出ており、製品の信頼度もピカイチ。どこのペットショップでも購入できます。
自然物の利用
- マジックリーフ
- シクシン科に属する落葉高木「モモタマナ」の葉です。熱帯圏や沖縄等の暖かな地域で自生しています。タンニンを特に多く含有している事で知られ、別名マジカルリーフ、アンブレラリーフ等とも呼ばれています。
- ヤシャブシの実
- カバノキ科ハンノキ属の落葉高木の球果です。日本固有種で西日本に多く自生しています。
マジックリーフやヤシャブシの実は、天然物であるため、水槽に入れると段々崩れていきます。残骸がフィルターに詰まったり、低床に溜まったりするほか、分量調節が難しい等のデメリットがあります。自然感を強調する演出なら、良いかもしれませんが、私は添加物の方が、分量調節ができたり、残骸が出ない等、日々ストレスなくブラックウォーターを維持・管理できるためおすすめです。
ブラックウォーターを作る上での注意点
「吸着系ろ材」、「吸着系ソイル」、「活性炭」を使用している環境では注意が必要です。活性炭等がタンニン等の成分を吸着し、水が黒~茶褐色にならないことがあります。
まとめ
今回は、ブラックウォーターについてご紹介しました。ブラックウォーターの特徴を十分に理解して、一味違った自分だけのオリジナル水景を目指してみてはいかがでしょうか?
本日はここまで!次回もよろしくお願いします!
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